黒歴史とむかしのお話
こんばんは。今日もぽかぽかなお花見日和でしたね。近所の桜並木も八分咲きぐらいかな、結構な開花具合でした。帰り道にみつけたワンピースが好みにど真ん中ストレートで、あ〜これ着てお花見行きたい〜!って試着だけして帰ってきました。欲しい。
トップの写真は、織田作之助の『夫婦善哉』の舞台にもなった法善寺のおみくじです。大吉。でもこれの前の月には凶を出していて、「このみくじは〜下々共の哀れな御籤なり」みたいな散々な言われようだったので急な手のひら返しに少し不信感がついてまわりました。嬉しいけど。嬉しいですけど。
このブログの更新は週一ペースのつもりでしたが、先程のこうろちゃんの黒歴史をほじくる記事が面白くてわたしもほじくってみたくなったのでほじくりますね。無駄に長い上にただただわたしがダメージを受けるだけの回です。これも思い出。
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わたしも事の始まりは中学生。元より、小学生の頃から好きな少女漫画に出てくるヒーローのお兄ちゃん(3話ぐらいしか出ない)とのifストーリーを考えてしまうナチュラルボーン夢女子でしたが、完全に開花を果たしたのはこの頃だったと思います。
確か中学校に入学して小学生の延長線上で吹奏楽部かバドミントン部かと悩んでいたのですが、吹奏楽部は希望者が多すぎて溢れてしまってバドミントン部はそもそもなくて、という感じで美術部に入部することになりました。仲の良い友達も何人か入っていたし、尚且つ新しいスポーツを始めるのは面倒になったのもあったのかな。いま中学生のわたしにアドバイスをするなら、成長期のうちに運動はしておけと言いたいです。でも美術部も楽しかったよ。絵は1年に1度油絵を仕上げるぐらいでほぼほぼお喋りやチャンバラごっこに費やしていたし、塾へと通い始めてからは幽霊部員でしたけど……。
するとね、誰かからはわすれたけど漫画やアニメに没入をしていくんですよね。不思議だよね。母も中学時代は機動戦士ガンダムのシャアにお熱だったそうで、何かもう遺伝的なものなのかもしれません。
そして友だちが腐向けの物に手を出し始め、横で見ていたわたしもいつの間にやら二次創作というものを知る運びとなりました。しかし腐向けのものは勧められて読むけどイマイチピンとこず、何となく当時ハマっていたジャンルのサーチサイト(今は懐かし)をぽちぽちしている時に幸か不幸か夢小説と出会いました。うわ!わたしと同じような考えの人っていたんだ!と当時のわたしは大歓喜して、2年ぐらいでそれはもう様々な形の夢小説を読み漁りました。サイトを作るほどの技量と時間がなくて読み専でしたが、好きなキャラクターの物は片っ端から読んでいました。逆ハーレムとかね、特殊設定とかね、紅一点とかね。
しかしこうやって読み漁っているうちに、だんだんと自分の好みというのも形成されてきまして。何か特殊な生い立ちや最強設定、可愛い:美人=7:3みたいなタイプよりは平々凡々な生まれの同い年ぐらいのヒロイン、原作沿いよりは微原作沿いぐらいの少し原作の空気感やエピソードを織り込んだぐらいのオリジナルストーリーがいいみたいなのが出来上がりました。そうなってくると読むだけでは飽き足らず、自分で考えるようになってくるんですよね。するとわたしはサイトが出来ないならノートでいいや、とこそこそ認めるようになりました。あれが1番の黒歴史です。実家を出る時にすべて焼却処分しました。
そして高校受験の年になり、わたしは熱しやすく冷めやすい自分の性格を理解していたので漫画やアニメを断つことにしました。
3年生の時に出席番号が前後の女の子で、すっごいお洒落な子がいまして。ううん、お洒落というか生まれ持ったセンスが鋭い子と言うべきなのかな。元々同じ美術部でちょくちょく話してはいたのですが、同じクラスになって席も前後になってよく話すようになり、彼女のセンスに触れたわたしは偉く衝撃を受けた覚えがあります。今でも彼女程ハイセンスな女の子は見たことがない。
ファッションや美術、デザインのこと、音楽や映画など興味の幅広い彼女に色んなことを教えて貰って、わたしも今まで目を向けてなかった色んなことに触れました。結局ハマるから漫画を断った意味はあまりなかったよね。彼女がスラムダンクが面白いと言って漫画を全巻借してくれた時には、まんまとミッチーに落ちました。思わぬトラップです。
でも良い出会いだったと思います。3年ほど顔を合わせていないけど元気にしているかな。
そうして時は流れ、ウン年後晴れてインターネットの環境と時間を手に入れたわたしはついに夢小説サイトを立ち上げました。今は閲覧ロックがかかったまま放置をしているんですけど、先程偶然ログインが出来たので引用しますね。
こっちは1年程運営をしていた、主に漫画やアニメの夢小説の連載をしていたサイトです。長編を書く気力がなかったわたしは短編やシリーズをちまちまと載せて遊んでいました。拍手でコメントをもらったり、相互さんが出来てグループ通話をしたりチャットをしたり
と、二次創作をするほかの人との交流をするようになったのもこの頃だったかな。蜜の味を覚えてしまいました。
この時交流をしていた方がまたわたしに衝撃を与えるタイプのセンスというか文才というか、何か惹かれるものがあるひとでした。その方に森見登美彦さんと川上弘美さんをおすすめして頂いたり、その方自身の作品にも触れたことで今の文章の感じが形成されたというか、影響をかなり受けたのかなと思います。あの人の存在はかなり大きかったな。
さらに、確かこの頃に読んだ薄桜鬼という乙女ゲームの夢小説もなかなか忘がたい作品で。見たらサイトにリンクがあったので、またちらっと見てきました。
そのお話は当時は攻略キャラクターではなかった山崎くんの夢小説で、ルーズソックスでパカパカケータイにキーホルダーじゃらじゃら、友達とのプリ帳など懐かしいワードが立ち並ぶ平々凡々な女子高生のトリップものでした。話数も100話越えの長編物で、尚且つ山崎くんは思わせぶりなくせしてちっとも思いに応えてはくれないしすぐ突き放す苦い仕様、それに対するヒロインの心情描写の移り変わりがとっても細やかでヒロインが泣くところで読んでいるわたしも涙が出てくる程共感の出来たお話で当時すっかりハマっていました。これを読んでから暫く日常生活で支障をきたすぐらいには山崎くんに惚れ込みました。思わせぶりでも振り向いてくれない年上が好きという性癖は恐らくここで植え付けられたのかも。懐かしい。
それからまた勉強やら試験やら忙しい時期があって、同じようにまた漫画やアニメを断ちました。断ちましたけど、今度はドラマを始め俳優さんにハマってしまって。ハマるとすぐ夢小説を探すのですが、ドラマの夢小説ってデリケートなジャンルというのもあってなかなか見つからないのです。これなら供給も少ないし大丈夫だろうと油断をしてそのまま好きな俳優さんの色んな映画やドラマを見ていましたが、当時一番好きだったドラマの夢小説がひとつもなくて。書きました。しかも初代夢小説サイトとは比べ物にならないペースと熱量で、長編を書き短編を書き地産地消をしていました。
こちらも閲覧ロックがかかったまま放置されていました。ドラマなので既にお相手がいる場合や片思いをしているパターンもあったので、ヒロインが片思いをするだけだとか恋愛でも何でもない第三者視点でお相手を描写しただけのお話だとか、誰得やねんなお話ばかりでしたけど。完全に一人遊びでしたが、当時(と言っても4年前)は楽しかったね。今よりも拙いながら文章が達者で、如何にノリノリで書いていたか見て取れました。読み終わったら後で消しておきます。
それからまた新生活にあわあわとしながら2年の月日が流れて、囚われのパルマにハマったことがきっかけでまた復帰しました。んん、艶がーるのが先だっけ?何はともあれ、ソーシャルゲームの世界に足を踏み入れて今に至ります。
最近は夢サイトもサーチもめっきり廃れてしまって、今はぴくしぶやTwitterでぷらいべったーに載せるぐらいなのかな。目につきやすいのに検索はしづらいという中々憎い世界へと変わってしまいましたが、今Twitterでリアルタイムに同じ趣味の人と語り合ったりお話を聞いたりというのも楽しいですね。これまでのサイト時代とはまた違う、人と話したりゆかりの場所へ行ったりご飯を食べたりとアクティブな楽しみ方もひとつの経験だなあと今しみじみしています。いつもありがとうございます。
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